ちょっと話をしただけでも、「あ、この人はしっかりした人だな、できる人だな」と感じる人って居ますよね。業界 / 職種 / 役職 / 経験 / 年齢 / 学歴 / 性別 / 国籍を問わず。
そういう人はどのような考え方を持っていて、それにはどのような特徴があるのでしょうか?
このシリーズではそんな「考える力」について考察していきます。
考える力の考察 記事一覧 第1回「考える力の重要性」(本記事) 第2回「汎化能力」 第3回「想像力」 第4回「メタ認知能力」 第5回「論理的思考能力」①定義 第6回「論理的思考能力」②妥当な根拠 |
「考える力」の重要性
ビジネスで必要となる具体的な能力には、様々な種類の能力があるかと思います。
例えば、コミュニケーション能力、プレゼン能力、ドキュメント作成能力など。
その他にもプログラミング能力や会計知識、医療技術など専門的な能力も沢山ありますよね。
しかし、ここではそういった個別具体的な能力ではなく、その背後にある、より汎用的な思考能力について考えたいと思います。
事実、できる人はどんな仕事を与えても大抵うまく出来てしまう印象があるでしょう。
たとえそれが未経験の仕事でも、今までとは異なるスキルが必要な仕事でも、違う業界に転職して間が無くても、なぜか、彼/彼女はソツなくこなしてしまう。
それに留まらず、ゲームが上手かったり、話が面白かったり、絶妙なタイミングで助け舟を出したり、仕事以外の面でも、高い処理能力を持っているように見える。
彼らは、生まれつきとても頭が良かったのでしょうか?
それとも非常に強運で、全てが上手くいく星の下に生まれたのでしょうか?
いいえ。私はそうは思いません。
そこには、先天的な理由や運、個別具体的なスキルの有無では説明できない、共通する何らかの根源となる考え方や基本姿勢があるはずです。
ここではビジネスという観点で考察していますが、このような「考える力」は、ビジネスシーンだけでなく、人生において遭遇する様々な状況においても有用な能力であると考えます。
真の頭の良さ(地頭が良い)とは??
さて、冒頭で例を挙げたような「できる人」は、大抵周りの人からは「頭の良い人」と見られていることが多いと思います。そして、ここで言う「頭が良い」は、「有名な大学を出ている」ことや「学生時代の成績が良かった」こととは必ずしも一致しないことを実感として感じている人も多いことでしょう。
つまり、学生時代に「頭が良い」と言えば、ほぼ「テストの点数が良い」ということを表していたにも関わらず、実際のビジネスシーンや社会においては、それは単に参考程度の指標にしかならないということです。
この「真の頭の良さ」、最近の言葉で表現するなら、所謂「地頭が良い」と思われる人は、幾つかの体系的な物事の捉え方、整理の仕方を実行していると考えます。
このような思考の枠組みの一つ目に挙げたいのが、汎化能力です。
少し長くなってしまいましたので、一旦区切ってこちらについては以降詳しく考察します。次回をお楽しみに。
今回のまとめ
- 「できる人」には、共通した考え方の枠組みや基本姿勢がある。
- 「お勉強ができる」だけではない、「真の頭の良さ」が重要。
- 「考える力」は、人生の様々な状況で有用な能力である。頭がいいと、色々便利。
ではでは今回はこの辺で。
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